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一人ひとりの意思が尊重され、
一人ひとりが意志を実現できる持続可能な社会を目指して―

UTグループは1995年の創業以来一貫して、はたらく人の成長に軸足を置いて成長してきました。この背景にあるのは、年齢や学歴、経歴、性別など表面的な違いとは無関係に一人ひとりに可能性があり、その可能性は本人の「意志」で広げていけるということ。その「意志」を持てるという点においてすべての人は平等であるという考えと、その可能性をできる限り広げていきたいという思いです。

私事になりますが、私は高校生の頃に交通事故で数日間生死の境をさまよった経験があります。この時、自分の中に強烈に残ったのは、人生の時間は限られているということ。その限られた時間を使うのであれば、自分が一番やりたいことをやるべきではないのか、自分にはもっと多くの可能性があるのではないかという思いでした。それはすぐに起業家になるという強い「意思」に変わり、それ実現するために「意志」を持って24歳の時に起業したのが今のUTグループの原点です。
創業した当時の製造派遣業界は未上場のオーナー企業が多く様々な矛盾に満ちていて、多くの場合ここで働く人たちが「意思」を持つどころか、3ヶ月先の生活の安定すら保証されていないという状態でした。そのような業界で創業して間もないまだ小さな会社に面接に来てくれたのは、会社をリストラされた50代の人など様々な背景を持つ人たちでした。目の前にいる働く意欲を持った一人ひとりと向き合ったとき、この一人ひとりの「意思」を尊重し、可能性を広げていける環境を作ることが経営者としての役割ではないか、という思いと同時に、社会の矛盾を解消することこそが事業機会になるのではないかという感覚もありました。
後発の小さな会社が他の会社と同じ事をやっていたのでは太刀打ちできません。同時にはたらく人一人ひとりの可能性を広げたいという思いから、事業を考える際には自然とはたらく人が軸になっていきました。そのため雇用の安定を重視して、創業当時の業界では非常識とされていた社員を無期雇用することを前提としました。その後、それをどうしたらお客様の価値へと転換できるのかを考え、「安心・つながり・成長」をキーワードとして、持続可能な事業モデルとして構築してきたのです。

このような社会や業界の矛盾に対して真剣に向き合ってきた姿勢は、結果として多くのはたらく人とお客様から支持を得ることができ、UTグループは成長を続けています。
UTグループが目指しているのは、はたらく人一人ひとりの「意思」が尊重され、その可能性を広げて自己実現を目指せる社会の実現と、UTグループの企業としての持続的な成長との両立です。起業のきっかけは私個人の「意志」ですが、今やUTグループは数多くの従業員とその「意志」や、取引先企業など様々な社会資本を使って運営されています。また事業そのものも雇用の安定と人材需給の調整という雇用のインフラ的側面を担っていることから、事業規模の拡大とともに社会的な責任が増していると考えています。
UTグループはこれまで以上に、株主の皆様や従業員、お客様などのステークホルダーと向き合う開かれた姿勢と透明性の高い経営を意識して、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。

UTグループ株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
若山 陽一