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ストーリーズ2024/02/18HUMAN
「辞めたい」と思っていた自分が、今「一番楽しい」と思えています。

「辞めたい」と思っていた自分が、今「一番楽しい」と思えています。

UTハイテス

畠山太郎

PROFILE

1998年に入社し、IoT(磁気ヘッド用微細加工、プリンターヘッドなどの微細加工など)の中核となる各種デバイス製造に関わるビーム応用装置の生産管理に従事したのち、現在は発電機に関係する部品の管理や工具校正、機械保全を行っている。休日には職場の仲間と趣味のゴルフを楽しむ。

Introduction
会社に入る予定はなかったという畠山太郎。働き始めてからも真面目とは言い難い勤務態度だった畠山だが、面倒見のいい先輩や厳しくも愛のある上司との出会いで仕事への向き合い方が変わっていく。主任という役職に就くようになった今、畠山が大事にしている価値観とは。

「変わらなきゃダメだ」と思ったあの日。

「変わらなきゃダメだ」と思ったあの日。

本当は僕、“会社”って好きじゃなくて。もともとバンドがやりたかったんです。それで日立から東京に出てきましたが、全然上手くいきませんでした。そんな僕を見て、最初から反対していた父親が勧めてきたのが今の会社です。会社に入る気なんてありませんでしたが「せっかく親が見つけてくれたし」と思って渋々入社しました。IoTの中核となる各種デバイス製造に関わるビーム応用装置の生産管理。それが、僕に任された最初の仕事でした。でもとにかく仕事が嫌で仕方がなくて。当時の僕は朝ギリギリにきて、仕事に必要な最低限のコミュニケーションだけ取って定時で帰る、そんな若手でした。

働き始めて4年が経った頃、気持ちが変わる出来事がありました。というのも、こんな僕にも親身になってくれていた、仕事のできる先輩が景気の悪化が原因で異動になったんです。この空いた穴をどう埋めるか。僕は「これ、変わらないとダメじゃね?」と思ったんですよね。それからは朝早く行くようになり、仕事終わりに仲間と一緒に飲みに行くくらいには会話も増えました。周りの人たちからは「あんなに朝遅かったのによく起きられるよね」なんて言われましたね(笑) 不思議なもので、たった一人の存在で、人って変わることができるんだなってそのとき感じました。

人とのつながりで世界が広がったから。

人とのつながりで世界が広がったから。

気づけば主任になって10年以上。入社した頃の自分からは想像つかないですよ。この仕事をしていて僕が一番大事だと思うのは、実は技術力よりも人付き合い。僕の人生のすべてと言ってもいいかもしれません。そう思わせてくれるのは、やはりかつての上司の存在なんですね。僕が仕事でミスしたときも周りに怒られたり、噂になったりということが全然なくて。後からわかったことですが、その上司がいつも、先廻りしてフォローしてくれていました。それが僕にとっての理想の「上司像」になっていて。なので、上司が僕にしてくれたように、今度は僕が若手社員をフォローしてあげたい。そう思っています。そのためにも、仲間たちとは日々コミュニケーションを取るようにしています。話すのが苦手な社員もいますが、まずは挨拶から。そうすると次第にちょっとした世間話ができて、段々とその人に関わる話へと広がっていく。最近では想像もしないような趣味が聞けたりしました。

こうして関わっていくと、どんどん人の輪が広がっていくんですよ。今はたらく中で、いろんな人と出会って “人とつながる”ということに価値を感じますし、その価値を感じさせてくれるのがこの仕事だなと思えています。そして、自分自身の輪を広げることで後輩たちの輪を広げることにもつなげていけたら、より嬉しいなと思っています。

「辞めたい」という気持ちがいつの間にかなくなって、振り返ると24年。今が一番、楽しいです。