UTスリーエム、738名の日系外国人従業員に「第2回労働実態調査」を実施
9割超が生活水準向上を実感、定住希望者も増加。キャリア形成意欲と日本語教育ニーズも明らかに
製造業向け人材サービスを手掛けるUTグループ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:外村 学、以下 UTグループ)の100%子会社であり、日系ブラジル人を中心とした、製造請負・人材派遣を行うUTスリーエム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 筑井 信行、以下 UTスリーエム)は、日本で働くUTスリーエム在籍の日系外国人従業員を対象とした労働実態調査の結果を発表します。本調査は2023年度(*1)に引き続き2回目の実施となります。
■調査の背景
現在、日本では労働人口減少に伴う人手不足が社会課題となる中、政府による日系4世の在留資格制度の見直しをはじめ、日系外国人材が長期的に活躍できる環境整備が進められています。こうした中、定住意欲を持つ日系外国人材は、一時的な労働力ではなく、日本社会を支える存在として今後さらに重要性が高まることが予想されます。
このような背景を踏まえ、30年以上にわたり日系ブラジル人を中心とした人材の就労とキャリア形成を支援しているUTスリーエムでは、現在日本で働く日系外国人従業員が、日本での就労や生活、キャリア形成についてどのように考えているのか、その実態を調査しました。
■TOPICS
1・経済的理由で来日し、生活水準の向上を実感
・来日理由のトップは「経済的な理由」で4割超。次ぐ「日本の生活と環境への興味」による来日は、2023年度の前回調査(14.2%)から約36%増加。
・日本で働いたことで生活水準が向上したと回答した人は9割超。「治安」「所得」「生活環境」の改善を実感。
2・高まる定住意向とキャリアアップの希望
・日本への定住希望者は48.4%と半数近くを占め、前回調査(44.8%)からさらに増加。
・日本でキャリアを積みたいと考えている人は約半数。定住希望者のうち約6割がキャリアアップを希望。
3・定住を見据えた日本語教育支援のニーズ
・キャリアアップを希望する一方、日本で働く上で、約3割が「自身の日本語能力」や「日本人とのコミュニケーション」に課題を感じている。また、「収入」「自己成長」「雇用継続」など、キャリア形成に関する課題や不安も明らかに。
・今後のキャリア形成に向け、約3人に1人が日本語学習支援を希望。
■調査の結果
来日理由のトップは「経済的な理由」で4割超。「日本の生活への興味」は前回から約36%増

現在、UTスリーエムを通じて日本企業で働く日系外国人に来日理由を尋ねたところ、「経済的な理由」が45.8%と最も多い結果となりました。次いで、「日本の生活・環境に対する興味」が19.4%となり、2023年度の前回調査(14.2%)から5.2ポイント増加しています。また、「子どもの将来のため」「安全」「家族や親戚が日本にいる」といった、生活環境や将来を見据えた理由も合計で約3割(27.1%)を占め、前回調査と同様の傾向を示しています。これらから、日本での生活に対する興味・関心が増えたうえに、2023年度から将来性を重視して来日していることが読み取れます。
治安、所得、生活環境を理由に、9割超が日本で働いたことで生活水準の向上を実感

日本で働いたことで生活水準が向上したかについては、94.2%が「向上した」と回答しました。また、生活水準の向上を実感する理由として、「治安」(73.6%)、「所得」(62.5%)、「生活環境」(43.5%)の改善を挙げる声が多い結果となりました。
日本での暮らしやすさから、約5割が定住意向。そのうち約6割がキャリアアップを希望

定住意向については「日本に定住する予定」と回答した人が48.4%(357名)と半数近くを占め、前回調査(44.8%)から3.6ポイント増加しました。また、定住を希望する理由としては、「日本が好きだから」が36.4%と最も多く、次いで「生活環境が整っている」(24.9%)、「安全だから」(20.7%)が続きました。特に「生活環境」「安全」の項目は前回調査からそれぞれ4.3ポイント増加しており、来日理由と同様に、日本での暮らしやすさや安全性の高さが、定住意欲につながっていることがうかがえます。
今後のキャリア形成について

今後のキャリア形成意向については、日本でキャリアを積みたいと考えている人が46.5%(343名)と約半数を占めました。また「日本に定住する予定」と回答した357名のうち、59.4%と約6割がキャリアアップを希望しており、日本への定住を見据えながらキャリア形成を望んでいることがうかがえます。
日本語教育支援ニーズが約35%増。「日本語能力を高め、キャリア形成したい」という意欲向上

生活環境の向上を実感しているものの、日本で働く上で感じている課題については、「日本語能力」(33.9%)や「日本人とのコミュニケーション」(26%)について約3割の人が挙げています。また、仕事や職場生活における不安としては、昨今の物価高を背景とした「収入」(43.1%)が最も多く、次いで「ワークライフバランス」「自己成長」「雇用継続」など、キャリア形成に関する不安も多く見られました。
キャリア形成に望む支援

今後のキャリア形成に向けた支援ニーズについては、キャリアアップを希望する343名のうち、31.8%が日本語学習支援を希望し、前回調査(23.5%)より8.3ポイント増加しました。日本でのキャリア形成において、キャリアプランニングの支援のほか、日本語学習支援へのニーズが高まっていることが明らかになりました。これは、「収入への不安」から、語学力の向上をキャリアアップや所得向上に直結する現実的な手段として捉えていることがうかがえます。
■今回の調査結果と日本語教育支援について(UTスリーエム株式会社 代表取締役社長 筑井 信行)
今回の調査では、日系ブラジル人を中心とした社員の多くが、日本での生活水準の向上を実感するとともに、日本への定住やキャリア形成に前向きな意向を持っていることが明らかになりました。前回調査と比較しても、定住意向やキャリアアップへの関心がより明確に表れており、日本で長期的に働き、生活基盤を築こうとする意識の高まりがうかがえます。
かつては一定期間日本で働いた後に帰国する「デカセギ」という働き方が一般的でしたが、現在では、日本で安定した生活基盤を築きながら、長期的なキャリア形成を目指す人材が増えています。また、定住意向を持つ多くの方がキャリアアップを希望しているほか、「製造現場の責任者になりたい」といった声も寄せられており、日本の製造業を支える人材として、長期的な活躍を希望する実態も見えてきました。
また、日本語教育支援へのニーズが前回調査から増加した背景には、日本での定住を見据えたキャリアアップ志向により、「さらに日本語能力を高めたい」という向上心や意欲を持つ方が増えたためと考えております。語学能力の向上はキャリアの可能性を広げ、理想の働き方を実現することにつながります。今後も当社は30年以上にわたり培ってきた知見を活かし、日本語教育支援のさらなる強化とキャリア形成への伴走を通じて、多くの方が抱える収入への不安を払拭し、処遇向上につながる環境づくりに全力で取り組んでまいります。そして、日系ブラジル人を中心とした人材の長期的なキャリア形成と日本社会への定着を支援してまいります。
■UTスリーエムの日系外国人従業員への取り組みについて
①生活・就労サポート
送迎、住まいの手配、役所手続き、インフラ契約、日常生活サポートなど、日本で安心して生活・就労できる環境づくりを支援しています。また、私生活のサポート担当者を配置し、就業後の生活面も継続的にフォローしています。
②人材採用・教育
国内外での採用活動に加え、面談、職場でのOFF-JT・OJT、語学教育などを実施しています。配属後も健康管理や教育、定期面談などを通じて、職場定着やスキル向上を支援しています。
③現場管理・コミュニケーション支援
現場管理は、日本企業での就業経験や高い日本語能力を持つ日系ブラジル人スタッフが担当しています。現場では、顧客企業と外国人従業員との橋渡し役として、業務上のコミュニケーション支援や通訳、業務ルール・仕様書の翻訳などを行い、円滑に働ける環境づくりを支援しています。
■日本語教育支援のさらなる強化と今後の取り組み
UTスリーエムでは、2024年度よりNPO法人ABCジャパンと連携し、日系ブラジル人を中心とした人材向けの「日本語能力検定(JLPT)N4・N5取得支援プログラム」を実施し、日本語教育支援に注力してまいりました。現在は現場で必要となるコミュニケーション力の向上を目的に、会話を中心としたカリキュラムを導入し、職場での円滑なコミュニケーションや、日本で安定して生活するための基盤づくりを支援しています。また、日本語能力の向上を通じて、現場管理者へのキャリアアップなど、将来的なキャリアの選択肢を広げる支援にも取り組んでいます。
今後もこれらの取り組みをさらに拡充するとともに、日本語教育支援やキャリア形成支援を通じて、日系ブラジル人を中心とした人材が日本で長期的に安心して活躍できる環境づくりを強化していきます。
■アンケート概要
調査期間:2025年9月1日~12月26日
対象者:UTスリーエムに在籍する日系外国人従業員(有効回答数:738名)
参考:回答者属性
*1… UTスリーエム、日系外国人従業員 791 名を対象とした労働実態調査を実施
【UTスリーエム株式会社】
・事業内容 日系人を中心とする製造アウトソーシング業
・資本金 1,000 万円
・コーポレートサイト https://www.ut-g.co.jp/ut-suri-emu/
<会社概要>
会社名 : UTグループ株式会社(東証プライム市場上場)
HP: https://www.ut-g.co.jp/
所在地 : 東京都品川区東五反田一丁目11番15号 電波ビル6階
代表者 : 代表取締役会長 若山陽一/代表取締役社長 外村学
設立 : 2007年4月2日
資本金 : 16.9億円(2026年3月末現在)
事業内容: 製造業向け人材サービス事業
従業員数: 34,772名(連結)(2026年3月末現在)
【本件に関するお問い合わせ先】
UTグループ株式会社 貯まるワーク部門
オウンドメディアユニット コーポレートコミュニケーションファンクション
電話番号:03-5447-1710 / E-mail: prer@ut-g.co.jp
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